かみさんが、
地獄に落とされたら、
僕が付き添う事を約束させられている。
足がつらない様、
かみさんの足をさすりながら、
地獄での様子を想像して見た。
閻魔様が、
僕等に飽きて、
天国に追放したくなる方法は、
ないかと考えた。
世の中、とにかく飽きっぽい。
昨日までブームだったモノが、
アッと言う間に消え去る。
皆んな、
飽きられるのが怖くて、
必死の努力をしている。
何の努力もしないで、
生きている僕等は、
最初から飽きられていて、
地獄には入れないだろうと云う、
結論に達した。
老子の言う無為とは、
こういう事かと納得した。