39.私情
私情を挟むなと言うが、
私情が逃げ出した言葉に、
どんな価値が有るのだろう?
六法の世界は専門家に任せ、
私情に身を委ねた、
自分探しの旅を楽しみたい。
娘が小さい頃、
スーパーのお菓子棚の前で、
座り込んだ。
お金を払ってまで、
手に入れる価値が無いと、
思った僕は、
延々と娘を説得した。
「だって欲しいんだもん」
この一言に僕は負けた。
この言葉は、
私情を通す時の名セリフとして、
我が家に定着した。