僕には、
メーテル風の女性がいる。
高卒で入社した僕を、
付かず離れずで、
見守ってくれた。
会社を辞める時、
老後は縁側で、
茶飲み話でもしようと、
約束した。
今時、
縁側なんてないし、
何より馬鹿っ話ししか、
して来なかったので、
改めて話せる、
茶飲み話もない。
茶飲み話の代わりに、
僕の一人語りを送って見た。
真面目な彼女には、
僕の真意が伝わらず、
困惑させた。
僕は、
本気とも取れる冗談で、
人を傷付けてしまう。
それを楽しんでいる、
自分がいるが、
彼女に諭され、
自分の傲慢さに気付く。