28.褒美
シャイな僕は、
ギラギラ光る事が苦手だ。
この性格で損をしていると、
感じる事も多いが、
自分でも忘れた頃に、
あの爺さん(神様)から褒美を貰う。
褒美は、
誰かの何気ない一言だったり、
笑顔だったりと、
お金とは無縁のモノが多いが、
暗闇の中でもがく僕には、
眩しい位の光となる。
どうせだったら、
もっと早くくれれば良いのにと、
あの爺さんの根性腐れぶりを、
恨む事も多いが、
早過ぎたら褒美の価値も、
分からなかっただろう事に気付く。
そして、
あの爺さんには、
絶対勝てない事を思い知る。