西村博之さんが、
子供の頃住んでおられた、
北区桐ヶ丘団地は、
貧乏で酒も飲めない、
僕とかみさんの、
デートコースだった。
弾きもしないギターを片手に、
下駄の音を響かせながら歩いた。
どこかで、
子供の頃の西村さんと、
擦れ違ったかも知れないと、
想像すると嬉しくなる。
成田悠輔さんも、
北区に住んでおられた事を知って、
北区から通勤する友人を
「脱北者」と呼んでいた事を、
反省している。
埼玉県から通勤する人達を、
「日帰り出稼ぎ者」
と呼んでいた事も、
併せて反省している。
ひょんな事から、
北区の小さなスナックで、
バーテンダーの、
真似事をしていた時がある。
知識や好奇心を隠し、
酔客を見下しながら、
小心者を装っていた。
勤め先にバレて、
1年位で辞めてしまったが、
僕にとって、
不思議な時間と空間だった。