近所で一番大きな電気屋で、懐中電灯用の
豆電球を3個買った。
親父がプラカードを書く時のために、
仕舞って有った緑黄赤の3色のマジックで
電球のガラスを塗った。
スイッチは缶詰の缶をハサミで切って作った。
まだ、半田付けは知らなかったので、苦戦し
ながら電球と電池を繋いだ。
信号機らしいモノが完成した。
婆ちゃんは、店に客が来る度に引き止めて、
自慢気に見せた。
やっと、婆ちゃんを喜ばせる事が出来た。
息子が3才位になった時、板とアングルを
使って背の高い玩具箱を作った。
一番上には3色のパトライトを並べ、息子が
手の届く位置に、呼びリン用の押しボタン
を3個並べた。
一番下の箱には、給料日毎にレゴブロックを
買って来ては入れた。
引越しで、処分する時は少し切なかった。