06.回転草
ある事に、
娘を巻き込みたくなくて、
娘の頬を叩いた...二回も。
僕に失望した「土」の娘は、
電話も着信拒否にし、
一切の連絡を断ってしまった。
風の僕が、
関係を修復しようと試みても、
土ぼこりが舞い上がり、
回転草(タンブルウィード)が、
転がるだけの、
ゴーストタウンになってしまった。
地道な努力を惜しまない、
土の人が、
背を向けてしまった時の怖さを、
思い知った。
経済大国を築いてきた人々を、
大量リストラした後には、
同じ光景が広がるのだろう。